皆様こんにちは、緑和堂東京支店でございます。
本日ご紹介する商品は「塙賢三作 ポピー」です。
作者の塙賢三はピエロの画家として知られており、三角帽子の道化が描かれた作品や、小人のように人物を描くことからそう呼ばれるようになりました。
塙賢三は茨城県の菓子職人の父の元に生まれ、絵画とは無縁の生活を過ごしておりました。20代で電気会社を興し20代後半に知人の洋画家の影響で絵を描くようになりました。その翌年から、展覧会に出品しいくつかの受賞歴も残します。昭和24年の岡田賞をきっかけに家業を廃し絵画の道を進んでいくことを選択しました。
ここまででも稀有な経歴の持ち主ですが、この後も塙賢三は、路上で作品を展観するロード展や北海道から九州への日本縦断路傍展場を行いました。
ニューヨークなどでも個展を開催し、そのまま日本には戻らずヨーロッパやエジプト、中近東を旅するなど多くの経験を積み重ねていきます。
そんな塙がたどり着いた作品が「ピエロ」でした。40代後半ごろから描くようになったピエロは、童心を失くしてしまうことを忘れない夢のある作品として幅広い支持を得ました。これは塙賢三が童心を忘れない生き方を過ごしていたからこそ生まれた作品なのかもしれません。
今回の作品は、そんなピエロ画家である塙賢三が描いたポピーになります。実はピエロと同じくらいポピー作品も高い評価を得ていて、愛好家が多い作品になります。