皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回の商品はジャン・デュビュッフェ「Pulverulence terrense」になります。
ジャン・デュビュッフェは、1901年にフランス生まれの画家です。アール・ブリュット(生の芸術)の名付け親であり、アール・ブリュット表現の第一人者です。
アール・ブリュットとは生の芸術とも呼ばれ、絵を独学で学び表現する人の作品や、子供や精神病患者の作品に見られる、独創的な芸術性の事を指します。しかしその定義は曖昧で現代でも議論され、「芸術」と「福祉」の2つの意味を持つものだともいわれています。
デュビュッフェは、文化の影響を受けず、創造的欲求が生み出す作品こそが真の芸術であるという考え方を持ち、その考えの赴くままに作品を作り上げました。
今回の作品も創造的欲求の赴くまま描かれた作品なのでしょう、題名の意味もPulverulence=粉々 terrense=地上といった意味の言葉が使われております。同じような時期に描かれた作品のタイトルも「大地の文字」や「壁の言語」といった土や地面を題材にしたタイトルが多くなっています。
今回の作品は1959年頃に描かれていた作品のリトグラフです。保存状態も良かったため上記の評価とさせていただきました。