皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は、永楽 善五郎 造『乾山写 柳鶯 茶碗』になります。
こちらは名古屋市にお住いのお客様より、ご依頼があり成立致しました。
永楽善五郎は千家十職の一つである土風炉・焼物師であり、代々土風炉や茶碗を制作している京焼の家元です。
初代から九代目までは西村姓を名乗り、主に土風炉を製作、十代目以降は永楽姓を名乗り、土風炉に加えて茶陶の制作もはじめました。現代の十七代まで代々永楽の名を受け継いでおり、その作風は交趾(こうち)、金襴手(きんらんで)、仁清写(にんせいうつし)祥瑞写(しょんずいうつし)、染付などの永樂様式は華やかな趣向でありながら「お茶にかなった」美しい器とし現在でも人気が高いものとなっております。
乾山写(けんざんうつし)の乾山とは江戸時代に活躍した陶工・尾形乾山(おがたけんざん)のことを指します。尾形乾山は、京焼の祖と言われる野々村 仁清(ののむら にんせい)から本格的に技法を学び、京都に窯を開いてからは乾山焼とよばれる優れた作品を多く造りました。
作風は自由で大胆な絵付けや洗練された中にある素朴な味わいに特徴があり、乾山が器を作り兄であり画家の尾形 光琳(おがた こうりん)がそこに絵を描いた兄弟合作の作品も多く、世の人々に広く親しまれました。
今回のお品物は永楽善五郎の中でも特に人気の高い十六代目永楽善五郎 即全による乾山写の茶碗であるという事、傷や汚れも無く、専用の木箱もありましたので、今回のお取り扱い金額となりました。
また、家元の書付や花押等もあれば今回よりも高額査定が期待できるお品物となっております。
共箱がない場合や、状態によっては価格が変動致しますのでご了承くださいませ。
緑和堂では、永楽善五郎や千家十職の作品をお取扱いしております。
もちろん、それ以外のお品物もお取扱い可能ですので、ご自身のコレクション整理やお片付けで出てきたお品物等ございましたら、是非お気軽にお問合せ下さいませ。
お客様からのお問合せ心よりお待ちしております。