皆様、こんにちは。 緑和堂 京都本店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は清水 公照 『いろは観音』でございます。
清水 公照は、中国大乗仏教の宗派のひとつである華厳宗の僧侶です。1980年には華厳宗管長となり、東大寺第207世別当に就任しました。
東大寺別当を2期務め、1980年10月に大仏殿昭和の大修理を成し遂げました。
大仏殿昭和大修理の大役を終えた翌年に別当を退任し、宝厳院長老となります。
その後もテレビ出演や各地へ赴いての講演や揮毫等の多忙な日々は続き、書画、陶芸の作品制作にも一層励むようになりました。また人々との出会いの中で収集された美術品も数多くあり、1989年、これら公照作品と収集品の多くが郷里の姫路市へ寄贈されました。
今日でも各地にその作品は残り、根強い人気があります。
園児が描く大仏さんの奇想天外な絵に触発されて墨画を描くようになったという公照。忙しさも楽しんでしまう遊び心が作品にそのまま表現されており、こちらの作品も眺めているとふっと身体の力が抜けていくようです。
忙しいとつい色んな事に余裕をなくしてしまいますが、そんな時にそっと気持ちに寄り添ってくれるかもしれませんね。