皆様こんにちは、緑和堂京都営業所でございます。本日ご紹介させていただきます絵はジャン・ジャンセン 作 『ノワールピエロ』です。こちらは神戸市にお住まいの方からの出張依頼からいただきましたお品物になります。
始めに ジャン・ジャンセンは1920年トルコのアナトリア出身のフランスで活躍したアルメニア人の画家です。女性のデッサン画や戦争の悲惨さを描き高いデッサン力が評価され多くの権威ある賞を受賞しています。 大きな功績として戦争のデッサンをシリーズとして続け2002年にアルメニア国立博物館にて虐殺展を開催しアルメニア国家勲章を受章されその翌年にフランスの最高勲章 レジオン・ドヌール勲章を受章しました。 絵の特徴として人物画は基本モノクロか黒を基本にした絵が多く顔を隠したり、後姿の女性、表情に影を感じる絵が多い反面人物の描かれない絵は色の多い光の当たった風景画が多いのが特徴的です。
今回ご紹介させていただきます『ノワールピエロ』はジャンセンの特徴でもある影のある表情と黒基調として描かれた作品ですジャンセンは基本的に表情を強く描きませんしかし目や顔の向きで何か不満を持っているか、つまらないものを見せられているかの様な不機嫌さが伝わってきます。この絵の人物の心情を共感させるのがジャンセンの絵の良さだと言えます。
今回のお品物はリトグラフであり希少性が高いものではないため、上記の結果となりました。また保存状態によっても結果に影響が出る事がございます。ご了承ください。