皆様こんにちは、緑和堂大阪支店です。今回ご紹介させていただきますお品物は尾身周三 作 『油彩』です。
始めに作家である尾身周三の紹介をさせていただきます。尾身周三は、1943年新潟県に生まれ、1960年新宿造形美術卒業後現在まで日本の古民家を中心に描いている油彩画家です。
民家を写実的に20年以上描き続けてその数は数万点にも及び「民家の尾身」と言われています。民家を描き続ける理由として古き良き日本の懐かしい風景へのあこがれがあったそうです。
またこの様な田舎の風景は、土地開発なので無くなってしまう風景です。しかしそれを「仕方ないこと」と割り切りながらも絵画として残されています。
活動としてはNHKなどのテレビで特集され、無所属でありながら5回の受章歴があり、現在も民家を描きながら、都電荒川線沿線の風景など別の風景にも力を入れて精力的に活動されていらっしゃいます。
尾身周三さんの作品の特徴と致しましては、古民家だけでなく周りの景色を描く引きの構図が多く、季節を明確に感じる事が出来る作品が特徴です。この作品も懐かしさを感じる古民家が絵の中心にありながら後ろの山には雪が積もって気温低くなっている事が分かり、家の周りの風景はまだ赤い葉っぱがほとんど落ちているがまだ残っている秋の終わりで冬の始まり、季節の境目の景色が描かれています。
今回のお品物は保存状態が良く、傷や汚れも無く作家本人のサインも存在した為こちらの評価となりました。
また傷や汚れがある場合や作家本人のサインが確認できない場合は評価が変動致しますご了承ください。