皆様、こんにちは。緑和堂京都本店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は和田桐山 鵬雲斎書付『金彩色絵草花丸紋茶碗』になります。
和田桐山は明治時代から続く伝統ある陶芸一家でございます。
外科医として尼崎藩主に仕えていた和田信景の孫「和田九十郎正隆」が西宮大社村に開窯しました。当代である4代目は、3代目の長男として生まれ昭和47年から琴浦窯にて作陶を始めます。幼い頃から3代目である父の背中を見て育ってきた事もあり、その技術はとても高く評価され昭和57年以降、ついに日本陶芸展や日本伝統工芸展にて入選を果たします。その後、数々の功績を築き上げ、平成8年に4代桐山を襲名し大阪・東京その他で襲名展を開催しました。
襲名以降、フランスのパリにて個展を開催するなど世界へ活躍の場を広げていきました。
茶碗の丸紋は和食器の代表的なデザインであり、和の美意識を象徴しています。今回のお品物は梅や菊、竹などが描かれており春夏秋冬を感じられるとともに麻の葉模様や亀甲模様などが緑、橙、金色で施されており華やかな茶碗となっております。またお茶道具に関しては家元さんの書付の有無が評価に大きく関わってきます。
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