皆さんこんにちは。緑和堂京都営業所です。
今回ご紹介させていただきますお品物は、池田満寿夫 作『白いカーテン・赤い髪』です。
池田満寿夫は、1980年代にテレビなどのメディア出演を多くしていたことからご存じの方も多いかと思います。池田満寿夫を一躍有名にしたのは、芥川賞を受賞した「エーゲ海に捧ぐ」ではないでしょうか。
文学の他にも彫刻や陶芸、映画監督などとマルチな才能を発揮しておりますが、その中でもやはり画家としての一面は、官能的な「池田芸術」が前面に押し出たものが多く、国際的にも高い評価を得ております。
特に版画に関しては、池田自身が力を入れて制作していたジャンルであり、制作した版画の数は1000点余りともいわれています。
本作『白いカーテン・赤い髪』は、池田満寿夫らしい官能的でシュルレアリスム的な女性画であり、シンプルながら何かを掻き立てられるような独特の作品です。
今回は版画作品であり、保管状態が良かったことを考慮しまして、こちらの評価とさせていただきました。