皆様こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物は、中島千波作『醍醐の桜』になります。
まず初めに中島千波についてご紹介させていただきます。中島千波は1945年生まれの日本画家です。画家である中島清之の三男として生まれ、東京藝術大学を卒業後は歌舞伎座緞帳や成田山東京別院深川不動堂にある内仏殿のステンドグラス『紅白蓮華図』の作成などを行っています。
緻密に書き込まれた花鳥画に定評があり、特に可愛らしさと荘厳さが共存する桜は中島千波の代表的なモチーフと言えます。
今回の作品である『醍醐の桜』も、暗闇の中光り輝く桜が幻想的な1枚となっています。醍醐の桜は岡山県真庭市に実在するヒガンザクラの大木で、後醍醐天皇が隠岐に流された際にこの桜を見て称賛したという伝説が残っています。中島千波はこの醍醐の桜をモチーフにした絵画を多く制作しており、今回の作品もそのうちの一つとなっております。
樹齢700年とも言われる桜を下から見上げた構図で、太く力強い幹と愛らしい花弁のコントラストが美しい作品です。
リトグラフ・シルクスクリーン以外にも、茶道具や掛軸、貴金属なども取り扱っております。ぜひお気軽にお問合せください。