皆様こんにちは。緑和堂名古屋支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物は、モーリス・ユトリロ 作『サン ラスティック通り リトグラフ』でございます。
日本でも人気の高い画家の一人で、特に高い評価がされている1908年頃からの約6年間を「白の時代」とも言われています。この期間に白い建物や壁をメインとして描いた作品を世に多く輩出しており、高く評価されています。今回の作品もその期間に該当する作品のリトグラフになります。
作品のほとんどは風景画で、教会や運河など、ユトリロにとって身近なパリの風景を描いたものです。今回の作品『サン ラスティック通り リトグラフ』は、独特な静寂さと素朴な空気が漂うパリの風景が描かれております。精神不安とアルコール依存症によって長い間苦しめられてきた人生を送ってきたユトリロですが、そのためか儚げで不気味な雰囲気さえ感じ取ることが出来る白い建物が並ぶ風景画は、当時苦しんでいた彼の荒廃していた内面の象徴だったのかもしれません。
今回のお品物『サン ラスティック通り リトグラフ』は、作品寸39.5×51㎝の約10号サイズで、サインとエディションナンバーの確認が取れたこと、作品の状態に関しては若干の日焼けがあったことを考慮して、上記の評価額となっております。作品の保存状態や付属品の有無次第では評価額が変動することがございます。
弊社ではモーリス・ユトリロの作品以外の油彩画やリトグラフも取り扱っております。絵画やリトグラフ作品に関して何か気になる事等ございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。