皆様、こんにちは。緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂く作品は、下保 昭『峽』になります。
下保 昭は、富山生まれの、昭和から平成にかけて活躍した日本画家の1人です。
初期の作品を見ると、社会的なものをモチーフとしたものが多い中、日展脱会の少し前から、水墨画に魅力を感じ、脱会後は一貫して水墨画による作品制作を行い、主に山水を追求していきました。
中国山水シリーズでは、中国大陸の雄大な景色を題材にし、自然界のあふれるエネルギー・パワーを水墨画にて巧みに表現しており、もう一方の日本山水シリーズでは、日本らしい穏やかな雰囲気の中にある温もりと、霊的で神秘性を帯びた自然を水墨画で描きました。
今回の作品は、日本画のもので、雄大な景色を、黒を基調に描き、大自然の沸き立つ生命観をダイナミックに表現している中にも、細やかに入っている色彩がアクセントになり、まるで水墨画を見るような幽玄漂う作品となっております。
綺麗な状態で、共シールも残っていた為、上記の評価額となります。
状態によっては評価額が変動致しますのでご了承下さい。