藤城清治 作『生きる喜び』

皆様こんにちは。緑和堂東京支店です。
今回のご紹介は藤城清治 作『生きる喜び』です。

藤城清治は、東京都生まれの版画家です。
1924年生まれの藤城清治は、早くから才能を認めらていました。12歳の時に慶應普通部で仙波均平に水彩画、油絵、エッチングを習いました。その後、1941年独立美術協会展など多数の展覧会で入選を果たしました。1942年には銀座菊屋で個展を開きました。太平洋戦争が激化すると海軍航空隊に入隊。そこでは、少年兵らと人形劇を演じたようです。戦争が終わると、大学へ戻り油絵と人形劇の製作に励みました。大学卒業後は、東京興行に入社し、人形劇を上演しました。1951年に東京興行を退社し、翌年にNHKの専属として活動しました。活動は国内にとどまらず海外にも及び、1989年紫綬褒章を受章しました。現在でも各地で個展を開いています。

今回ご紹介の藤城清治 作『生きる喜び』は影と光のバランスが良い作品です。
背景のコバルトブルーや白と影絵の樹木を重ねる事で立体感を出し、パステルカラーを散りばめる事で華やかな印象を受けます。影は光を浮かび上がらせるものと認識させられる作品です。

緑和堂では版画・絵画に加え、掛軸や屏風などの美術品を幅広く取り扱っております。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
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