石踊達哉『フルーティな夜』

今回ご紹介させていただくお品物は石踊達哉『フルーティな夜』です。

石踊達哉は、1945年に旧満州で生まれ、1970年に東京芸術大学大学院を修了した日本の画家です。彼の作品は、金箔等を用いた緻密で装飾的な絵肌が特徴です。

本作『フルーティな夜』は、裸婦を描いた幻想的な油彩画作品です。
前述の通り、石踊達哉作品は華やかな装飾の日本画が多く見られるのですが、一転本作は写実的な人物に現代的な構成・配色の作品となっております。

斬新でアンニュイなタッチの珍しい作品ですが、石踊の人気の画風とは少し異なる点より今回の評価となりました。