ジャン＝ピエール・カシニョール 『気まぐれより PL4』

ジャン＝ピエール・カシニョールは、色彩豊かな風景画や日常の静物や人物を独自の点描技法で描き、光と空気感を表現するフランスの画家です。自然の美しさを詩的に伝える作風が特徴です。

「気まぐれより PL4」は、1991年に発表された版画集『気まぐれ』に収められたリトグラフの一部です。この版画集は、フランソワーズ・サガンの文章とともに構成されており、華麗な色彩と優雅な女性像が特徴です。

柔らかな色彩と洗練された構図の中に、どこかノスタルジックで詩的な空気が漂っており、観る者に静かな安らぎを与えます。女性像は控えめながらも品があり、背景や小道具に至るまで繊細に描かれているのが印象的です。

「気まぐれ」というタイトルにもかかわらず、作品全体には穏やかで計算された美しさがあり、カシニョール独特の世界観が表現されています。

本人サイン有り、状態の良さを考慮してこちらの評価となりました。