皆様、こんにちは。緑和堂 京都本店でございます。
350年続く大樋焼。その九代 大樋長左衛門または大樋陶土斎は、明治34年に生まれ、大正から昭和にかけて活躍した陶工です。
大樋焼と言えば、ろくろを使わずに手びねりとへらだけで作り上げることが特徴の一つ。九代 大樋長左衛門は脈々と受け継がれてきたものをさらに発展させ、幕釉黒茶碗や飴釉茶碗など大樋焼をさらに発展させました。
今回のお品物の手びねりされたその佇まいは、色味の黒と相まって、品の良さとしっかりとした芯を感じさせます。釉薬もしっとりとした光沢で華美ではなく、その落ち着きと風格は歴史の重厚さをも感じさせる一品です。
作家本人の落款がある共箱に、茶道 裏千家十五代家元 鵬雲斎の書付があり、二重箱となっていたため、今回のお取引となりました。
緑和堂では、各代の大樋長左衛門の作品のお取り扱いを強化中でございます。
ご自身のコレクション整理やお片付けで出てきたお品物等ございましたら、是非お気軽にお問合せ下さいませ。
お客様からのお問合せ心よりお待ちしております。