皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回、評価致しましたお品物はこちらになります。
十三代酒井田柿右衛門 作『濁手 ぼけ文 ぐい吞み』でございます。
酒井田柿右衛門は、1600年代から続く有田焼を製作する窯元の名跡です。
日本に磁器の製造法が伝わって以来、初代柿右衛門が乳白色(濁手)の地肌に赤色系の上絵を焼き付けるという「柿右衛門様式」を確立しました。
その技法は現代にも継承されており、美しく柔らかな印象の色合いは現代でも高い人気を誇っております。
柿右衛門作品は市場に沢山流通しており、骨董業界でも度々目にします。
その中で、共箱に「濁手」と書かれている作品は、柿右衛門を襲名したご本人による作品になります。
それ以外の作品は窯元で学び製作されている弟子の方々が作られた作品になるため、同じ「柿右衛門」という銘でも本人作である「濁手」の方が取引価格が高くなります。
十三代柿右衛門の中で高価な作品は、観音様や大振りの花瓶などです。
評価額は高く数十万円~100万円を超えるものまであります。
濁手の乳白色の表面に緻密な模様を描いたこれらの作品が人気の裏付けのようです。
今回の作品はぐい吞みである為、小柄な作品になります。
「濁手」ではなく通常の柿右衛門作品であれば、ぐい吞みの相場は5,000円前後になります。
しかし今回は十三代ご本人作である為、上記の評価額となりました。
緑和堂では、酒井田柿右衛門をはじめ、陶磁器作品の集めております。
また、掛軸・茶道具・刀剣・甲冑・洋画・日本画など、幅広い商品ジャンルをお取扱いしておりますので、遺品整理やご自身のコレクションの整理の際はぜひ弊社緑和堂までお気軽にご相談して下さいませ。