皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回、お客様からお譲り頂きご紹介致しますお品物はこちら!
米久 和彦 作『赤絵金襴手小紋 瑞鳥図 盃』でございます。
米久和彦(こめきゅう かずひこ)さんは、九谷焼三大技法の一つである「赤絵細描」や赤絵磁器である「赤絵金襴手」という技法を受け継ぐ数少ない職人です。
一本の筆と緻密な線で可憐な作品を生み出すその技法は、現代では10人ほどしか職人がいないと言われております。
米久和彦さんの作品は、世間ではあまり知られていない現状があり、2022年現在の骨董業界で最も値の付いた作品は5万円前後ほどとなっています。しかもそれは大振りの壺などの作品であり、今回のようなぐい吞みでは取引相場がかなり下がってしまいます。
しかし、このぐい吞みの作品を見ていただければわかる通り、職人が筆一本で作り上げるにはあまりにも繊細で、そして赤絵の美しさを存分に表されているのが見て取れます。
写真よりも実物を見るとより美しさを実感できます。
米久和彦の浸透性はまだ低いですが、今後は確実に名を上げていく作家でしょう。
その期待も込めて、今回は上記の金額での評価となりました。