皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます!
今回ご紹介致しますお取引商品はこちらです。
山下甫斎 作 『 蒔絵 棗』でございます。
山下甫斎さんは石川県の塗師です。石川県の山下家の2代目を継いでいる方になります。
父の山下清峰に師事し、伝統的な塗師としての才を開花させて詫びを感じる美しい仕上がりに多くの茶人をうならせています。
特に蒔絵は高度な技術が必要とされる作品ですが、甫斎は全て独学で身に着けるという驚異的な才覚を持ち合わせています。
その技術の高さは茶人から評価されており、甫斎が手掛けた棗が茶道裏千家15代家元の鵬雲斎より書付をいただいております。骨董業界ではその相場価格は30万円近くもなるほどです。
今作は家元の書付とまではいかないのですが、甫斎の奇麗な蒔絵を堪能することができます。
その作風は古すぎず、また新しすぎず、構築的で端正な造形をとりながらも、現代的でモダンな印象を受ける作品ではないでしょうか。
お取り扱いとしては、家元書付かそうでないかで大きく金額は変わってきます。
仮に今作が無名作家の蒔絵だった場合、相場価格は2,000円前後となるでしょう。
しかし今作は、山下甫斎さんが手掛けた作品であり、作品自体が奇麗な状態で保存されていた為、上記の金額となりました。