皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介するお品物は、オーギュスト・ロダン 作『考える人』でございます。
オーギュスト・ロダンは、フランスの彫刻家です。
40歳頃に完成させた彫刻『青銅時代』がフランスのサロンで注目を集め、フランス政府が買い上げました。この作品を契機に、ロダンは重要な作品を次々と制作し、名声を高めていくこととなりました。
ロダン以前の彫刻は高名な貴族や偉人、神話をモチーフとしたものが基本でしたが、ロダンは等身大で一般的な人間という、当時では革新的なモチーフを扱い、美術界に当惑と変革をもたらしました。ロダンの作品はその後にフォロワーを多く生み出し、いつしか「近代彫刻の父」と呼ばれるようになりました。
『考える人』はもともと『地獄の門』という作品の一部分でしたが、先行して単独で発表されて以後、その原型と、フランスの法律で本物とされる21体のブロンズ像、更にその複製がいくつも作られるなど、大変な人気を博しています。
本作はロストワックス製法で鋳造された複製です。状態が良かったため、こちらの評価とさせていただきました。彫刻作品について、お手放しを予定されているものがございましたら、是非緑和堂までお問い合わせくださいませ。