皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回、お譲り頂きましたお品物はこちら。小向貢嗣 作『柘榴』でございます。
小向貢嗣は青森県出身の絵画家です。
人物画と静物画を得意とした作家であり、特に人物画では老人を描いたものが多くあり、高い人気を持っています。
また静物画では写実的なフルーツの絵を多く手掛け、特に柘榴は得意のモチーフとなります。
独特の配色感覚が特徴的で、本作『柘榴』においても深緑の背景色が怪しげでありながら、芳醇な柘榴の果実に艶めかしさを与えています。テーブルに並んだ七つの柘榴はそれぞれが異なる表情を見せており、非対称でありながらすべてが対比されるような印象を受けます。
果実の割れ目や陰影などが深い写実性を持って描かれ、リアリズム作品としての質の高さもうかがえます。
額に多少の汚れが見られたものの、作品には大きな傷などは見受けられなかったため、今回はこちらの評価とさせていただきました。
緑和堂では油彩画作品をはじめとした絵画作品を積極的に取り扱っております。査定を希望されるお品物がございましたら是非一度お問い合わせください。