皆さんこんにちは、緑和堂京都本店です。
今回ご紹介するのは「庄内一分銀」です。
庄内一分銀は慶應4年(1868年)の5月から6月までの一ヶ月ほどの期間に造られた貨幣で、当時流通していた銀の純度の高い「天保一分銀」と、外貨をもとにした低品位の銀で大量に鋳造された「安政一分銀」とを見分けるため、庄内藩(現在の山形県)が天保一分銀に「庄」の刻印を打ったものです。
特徴は上記のように「一分銀」と書かれている部分にある「庄」の刻印と、その裏面の右下(右下でない場合もある)に打たれた「三つ柏」と呼ばれる刻印があります。元が天保一分銀なので、その他は天保一分銀と同じ見た目、大きさ、重さとなっております。
天保一分銀は銀の純度が98%を超えるほど高いものですが、額面ほど銀の重量がないことと8000万枚という非常に多い流通量からそこまで人気は高くありませんが、庄内一分銀はわずか一ヶ月の間にだけ作られたものとあって人気は非常に高いです。
また、天保一分銀にも共通しますが、文字の字体の違いで10倍近く価値が上がるものも存在しますので、ご自宅やご実家で眠っている一分銀がございましたら、ぜひ一度緑和堂までお声掛け下さい。