松岡政信 『月下美人』

皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。

今回ご紹介させていただきますお品物は、松岡政信 作『月下美人』でございます。

松岡政信は日本美術院同人として活動している日本画家です。1932年に大阪府で生まれ、18歳の時から中村貞以に師事し、その後院展で多数受賞するなど活躍されました。

松岡政信といえば「花」と言えるほど、花をモチーフにした作品を多く制作されております。松岡政信の描く「花」は色とりどりで四季折々、実に多彩であります。葉の一片までのふくよかな表現からは、松岡政信の幾多の花に対する真摯な観察力がうかがえます。

本作のモチーフである「月下美人」は、夏から秋にかけて開花時期を迎える日本の花です。白く美しい花弁が特徴で、夜にだけ咲くという儚さのある性質からこのような名前がつけられました。陰のある背景と、静かに白く咲く月下美人のコントラストが見事な作品です。

今回は額の裏に共シールが付属していたことを考慮しまして、こちらの評価とさせていただきました。共シールは作品の証明ともなるため、剥がさないよう大切に保管されることをお勧めします。