皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介するお品物は、西村功 作 水彩『ギャラリー・ラファイエットのクリスマスの広告』でございます。
西村功は大阪府出身の洋画家です。
1948年に帝国美術学校(現武蔵野美術大学)を卒業後、本格的に洋画家の道を進み始めます。
1950年代のはじめ、赤帽を題材にしたことを契機として、プラットホームや駅員、乗客などを描くようになりました。1970年に初めての渡欧を行い、題材の幅はパリの街並みや人々にも広がっていきました。
複雑に塗り重ねられた色彩と線によるモチーフの造形が特徴的で、低い温度を感じさせる色彩感は、西村の目が映していた街や人々の情感を感じることができます。
「ギャラリー・ラファイエット」はパリのオスマン通りに面する有名な百貨店です。中は広く、クリスマスの時期に飾られる大きなツリーが毎年注目を集めています。本作はその宣伝広告がモチーフとなり、街角の何気ない情景を描いた西村功らしさのある作品と言えます。
今回はシミ等もほとんど見られなかったためこちらの評価とさせていただきました。