皆様こんにちは緑和堂東京支店でございます。
本日ご紹介させて頂く商品はこちら豊国 作 『版画 中村芝翫 』となっていますこちらは三代目歌川豊国こと歌川国貞の作品となっています。氏は1786年に生まれ15歳で豊国門下で浮世絵を書き始めます。作品を作り続けた期間がとても長く数多くの作品を世に出しています。得意なモチーフは「女性」で特にその時代の女性の「粋」な部分を表している作品が多くあります。
そして東海道五三次でよく知られる歌川広重と合作として「双筆五十三次」という作品を作っており、その作品の中では人物を豊国が描き背景を歌川広重が描いている作品となっています。もし機会がございましたらぜひご覧になってみてください。
今回描かれているのは当時の歌舞伎役者である中村芝翫(なかむら しかん)です。中村芝翫は 昔から続く歌舞伎役者の家系であり、今でもその名は襲名され、現在8代目が活躍されています。上記で女性が得意だと書きましたが、こういった人気の歌舞伎役者を描くことも多く「双筆五十三次」でも当時人気のあった歌舞伎役者を多く描いています。
今回のお品物ですが氏の得意なモチーフでないという観点からやや評価額は下がってしまいますが、状態が悪くないという点から上記の評価額となっております。