斎藤清 『会津の冬 (6)』

皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。

今回ご紹介するお品物はこちら。斎藤清の1958年の作品『会津の冬(6)』でございます。

斎藤清は1907年生まれ、福島県出身の版画家です。
幼いころからイラストを描くことを好み、24歳で上京してからも広告業に勤しみつつ独学で油絵を描いていました。
29歳の時から独学で木版画制作を行うようになり、同年には初めての木版画が日本版画協会展入選を果たします。以後、木版画制作へ傾倒するようになりました。

会津は斎藤の故郷であり、会津の風景は長い間描かれ続けました。本作の『会津の冬』は、同画題でいくつもの冬景色が描かれており、人気のシリーズとなっております。本作は1990年代まで活動していた斎藤の中では、比較的早期の作品となります。

今回は人気作家の人気木版画シリーズとなりますが、目立つ箇所にシミが見られたことを考慮に加えまして、こちらの評価とさせていただきました。
会津の冬に限らず、斎藤清の人気シリーズはいくつかございます。処分を検討されるお品物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。