皆様こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物は、加守田太郎『湯呑』になります。
まず初めに加守田太郎についてご紹介させていただきます。
加守田太郎は1963年、栃木県益子町に生まれました。
父は鬼才と呼ばれた益子焼の陶芸家・加守田章二ですが、当初は陶芸に興味など無く、当然父の跡を継ぐ気も全くありませんでした。1983年に父・加守田章二が49歳の若さで死去した際には東京で音響関係の専門学校に通っていましたが、父の死を受け自分が継がなくては、と決意し益子に帰郷しました。
ろくろは使わず、手びねりで成型を行い、釉薬は黒や青、緑などの色を筆で塗ることで独特の濃淡と風合いを生みます。
今回の作品である『湯呑』も氏の作品らしい幾何学模様と、筆塗りによる色ムラという一見対極の要素が噛み合いモダンかつスタイリッシュな印象になっており、父・章二の要素を引き継いだ点もありながら独自の世界観を見事に作り出しています。
今回の作品は保存状態もよく、箱等の付属品もそろっていたためこちらの評価額となりました。作品の状態によっては評価額が変動する場合もございますのでご了承ください。
緑和堂では、加守田太郎の作品を集めております。
LINEやメールなど、お写真での査定も行っておりますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。