皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介するお品物はこちらです!
リャド『ベルヴェデーレの睡蓮』でございます。
リャドについて少しご紹介いたします。
リャドは1944年にスペイン・カタルーニャ州のバダロナで生まれました。
1955年頃からバルセロナのアカデミーで絵を描き始め、その後はバルセロナのサン・ホルヘ高等学校で絵画を学び、在学中に多数の賞を受賞し19歳で助教授に任命されるなど、その経歴はそうそうたるものです。
リャドの作品は、絵の具を叩きつけるようにして飛沫を飛び散らせ、ダイナミックに見せる「スプラッシング」という手法が使われています。しかしながら荒々しさの中には精密さを兼ね備えており、離れて見ると穏やかな風景画に様変わりします。
スプラッシングの手法など荒々しさは原画でなければわからないもので、原画で感じる立体感は迫力があります。
今作はシルクスクリーンのため、「スプラッシング」を味わうことは難しいのですが、印象派としてのリャドの作風は十分に感じ取ることができます。
リャドは1993年に残念ながらお亡くなりになってしまい、シルクスクリーンなどの版画作品にはリャド本人の直筆のサインのものと、遺族の方が書かれたサインのものと2通りあります。価値としてはもちろんリャド本人が書いたものが高くそして人気もあります。
今作は右下にあるサインの書き方から本人サインであることが分かりました。そのことを考慮し、上記の価格となりました。