皆さんこんにちは、緑和堂京都南店です。
今回ご紹介するのは樋口洋 『安曇野薫風』です。
樋口洋は”雪の画家”とも称され、日本アルプスや北海道の雪景色を多く描いた人物です。
また、1975年に日展で初入選したことを皮切りに1987~93年は特選に選ばれるなど着実に画家としての地位を上げ、日展審査員や評議員、内閣総理大臣賞を受賞するなど画壇における功績は大きく、2016年の改組新第3回日展では闘病中の身体に鞭を打って車椅子の状態で審査主任の役を果たしました。
今回の『安曇野薫風』は安曇野から見える日本アルプスを背景に田園風景が描かれていますが、山の上部には雪が多く残り、麓には田植えされたばかりの稲が整然と並んでいることから5月頃の景色だと想像できます。水の張られた田んぼに移る雄大な景色は春の暖かな風をも感じられる作品となっております。
こちらのお品物は、額の状態も良く画面にもひび割れなど見られなかったため上記の評価としています。
緑和堂では人気作家の作品以外にも作家不詳の物などでも取り扱っておりますので、コレクション整理やお片付けなどの際は是非一度お声掛けください。