皆様、こんにちは!緑和堂京都南店でございます。
今回お客様からお譲りいただきましたお品物は中村宗哲 作『利休形 黒中棗』です!
中村宗哲は千家十職と呼ばれる三千家御用達の塗師でございます。 また中村家は400年の歴史があり、当初は蒔絵を巧みに施した家具などを制作しておりましたが、明治以降は棗や菓子盆などの製作が増え、茶道具の塗師専業となっていきました。現在は三代諏訪蘇山と十二代中村宗哲の次女が十三代目としてその伝統を受け継いでおります。
今回お譲り頂いたお品物に利休形という名前が付いておりますが、皆様どういう意味かおわかりでしょうか?実は茶道の中には利休形と利休好みという二つの言葉が存在します。利休形は千家によって決められた寸法により制作された道具のことをいい、利休好みは決まった形や寸法はなく利休が好んだ形や寸法の物をいいます。誰々好みの物は利休だけでなく、遠州や宗旦など多くの茶人の物が存在します。
今回お譲り頂いた『利休形 黒中棗』は十二代中村宗哲(弘子)さんのお品物でした。状態も大変良く人気の利休形だった為こちらの評価となりました。
緑和堂では茶道具に加え、新作陶器や掛軸などの美術品を幅広く取り扱っております。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
お客様のご連絡を心よりお待ちしております。