「今泉今右衛門」は有田を代表する名窯で、柿右衛門、源右衛門と並び有田焼の三大窯元と称されています。
江戸時代から続く美しい色鍋島は、現在も強い人気を持ちます。
十三代は「染付吹墨」「薄墨吹墨」技法を開発し、色鍋島の新しい表現を確立したとして、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されております。
今右衛門作品は、底面の銘で「本人作」か「窯作」かが分かります。
底面の銘に色がない本作は、十三代の「本人作」となります。
「更紗文」とはもとはインド系から渡来した木綿布の文様であり、草花や鳥獣、幾何学模様などを更紗風に連続させた文様です。こちらも均一な草文の中にあでやかな花が描かれており、薄墨吹墨の下地に良く映えるお品物です。
薄墨の技法を用いられた作品は比較的高い人気を持ちます。
箱に一部染みがありましたが、商品自体の状態も良かったため上記の評価額となりました。