歌川国芳　『碓井又五郎飛騨山中に大猿を打つ』

今回ご紹介致しますお品物は歌川国芳　『碓井又五郎飛騨山中に大猿を打つ』です。

こちらのお品物は、武者絵の名手として知られる三代歌川国芳による作品です。

題材には、武者による妖怪退治を描いた伝奇物語の一つとして、碓井又五郎が選ばれています。碓井又五郎は脚色の中で、義仲四天王の一人として数えられる人物です。

本作では、子どもをさらう妖怪・大猿を組み伏せる勇ましい姿が描かれており、たとえ脚色であっても、実在した四天王たちに劣らぬ勇猛さを感じさせる力強い作品として高い人気を誇っています。

武者絵の分野で特に人気の高い国芳の作品であり、経年により一部文字が掠れている箇所はございますが、その希少性と芸術的価値の高さからこちらの評価となりました。

浮世絵は人気が高いため、後世でも多くの復刻版が制作されました。緑和堂ではオリジナルの作品はもちろん復刻版も取り扱いがございます。疑問点などございましたらご連絡くださいませ。