今井 俊満 『裸婦図 コギャルシリーズ』

本作は、京都出身の画家・今井 俊満によるミクストメディア作品です。

今井は、1940年代半ばから1950年代にかけてヨーロッパで起こった芸術運動「アンフォルメル」の中心的な存在として知られています。作風は時代ごとに変化しており、「コギャルシリーズ」は晩年に手掛けられました。

本作は、当時ファッションアイコンであった「コギャル」と流行アイテムを組み合わせた、2000年代を象徴する一作となっています。
派手な金髪や「TU-KA」「TT03」と表示された2000年発売のガラケー、顔に貼られたキラキラのシールなど、懐かしい思い出の品々が作品全体に散りばめられています。当時の日本文化をリードしたコギャルたちの姿を、愛情とエネルギーたっぷりに描いた印象的な作品です。

これらに加えて状態の良さなどを考慮し、本作は上記の査定結果となりました。