皆様こんにちは、緑和堂東京支店でございます。
本日ご紹介する作品は、「工藤和男 作 浜の群像」になります。
工藤和男は大分生まれの洋画家です。1933年に大分で生まれた工藤和男は、幼少期の頃から絵を描くことが好きで、大学も武蔵野芸術大学を選びます、卒業後は日展などの展覧会に出品し数々の受賞歴を残しました。
工藤和男が主にモチーフとするのは「働く人」です。漁師や漁港で働く人を題材にした作品は、荒々しさと美しさが描かれ、働く事は生きることと言わんばかりのリアルさを感じることができます。
海で働くことは自然との闘いでもあり自然との共存でもあります。それを一枚の絵画にまとめる作品は、どれをとっても作者の熱さやモチーフとなっている働く人の熱さ、働くということ、生きることとはなにかが伝わってきます。
今回のご依頼頂いた商品は、熱さというよりは、働くことのリアルを写し取った哀愁のある作品です、漁港において魚を釣り上げることだけが仕事ではなく、漁港で働くすべてが仕事なのだという事を実感させられます。工藤和夫らしさを感じることはできますが、熱さや躍動感のある作品の方が人気が高く、評価については少し低めになっています。