皆様こんにちは緑和堂東京支店です。
今回ご紹介する商品は酒井抱一 作 「白梅図 掛軸」です。
作者の酒井抱一は本阿弥光悦や俵屋宗達が作り上げ、尾形光琳・乾山兄弟によって発展した琳派を江戸に広めた人物と言われ、江戸琳派の祖として知られています。抱一の描く作品は尾形光琳に強く影響を受けており、デザイン性の高さ、華やかさ、親しみやすさを感じられる作品が多いです。
抱一が描く作品は尾形光琳や俵屋宗達の模写などがありますが、それ以上に多く存在するのが、今回の作品のように草木を描いた作品になります。草木の描写に俳句を添えた作品などもあり、そちらも人気の高い作品となっております。
酒井抱一の画風は情緒的でありながら洒脱な画風をしています。
画業の始まりは狩野高信から狩野風を学んだことから始まり、琳派の装飾的な技法を受け継ぎつつ、宋紫石について沈南蘋の写生画風、歌川豊春から浮世絵、さらに土佐派・円山派の技法の習得、伊藤若冲の技法も積極的に取り入れる等の多数の技法を習得し酒井抱一独自のオリジナルでオンリーワンな洒脱で叙情的な作風を確立していきました。
抱一の作品自体は美術館などに保存されているものが多く、市場に出回ることがほとんどありません。そのため市場価値が高く高値で取引されることが多い作家となります。
今回のお品物は、共箱がりましたが長年の保管で染みが見受けられますので上記の価格となりました。
眠らせておくだけでも商品が徐々にダメージを受けております。ご使用されないお品物や作家不明の商品等ございましたら、お気軽に緑和堂までお問合せ下さいませ。