中里 重利 作『黒唐津 茶盌 』

中里 重利 作『黒唐津 茶盌 』
中里 重利 作『黒唐津 茶盌 』
作家名中里 重利
作品名『黒唐津 茶盌 』
買取方法出張買取
ご依頼地域愛知県名古屋市天白区

買取参考価格 35,000

※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。

※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。

この査定金額になった理由

皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋営業所でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は中里 重利 作『黒唐津 茶盌 』になります。

中里重利は轆轤(ろくろ)の名人であり、唐津焼の重鎮と謳われた人物です。1930年、人間国宝でもある、父:12代中里太郎右衛門 中里無庵(なかざとむあん)の三男として生まれます。幼少時から父に師事し、土堀りから、ろくろ、窯たたきと基礎を叩き込まれ、幼いころから中里無庵の片腕として師事します。1952年に日展にて初入選し、1964年にはアメリカ、メキシコと日本国外で開かれる日本現代工芸美術展にも出品します。
中里重利は中里無庵や父を手伝う兄弟とともに桃山時代の古唐津の復興を遂げる一方で独自の美意識も追及し、様々な作品と技術を造り出しました。

20代後半には創作の意味を問い続けた末に作陶された「繭(まゆ)」という土と対話し、土のなりたがっている形を追い求めた作品や、1965年の35歳の時には土を輪積みにして、道具でたたきながら作る古唐津の技法を取り入れつつ、釉薬の成分によって発色させるのではなく、素地(きじ)が焼きしまって赤くなる現象を用いて作陶された「三玄壷(さんげんこ)」という作品を発表し、日展特選・北斗賞を受賞し、全国的にも有名な唐津焼の陶芸家となりました。
1973年、佐賀県唐津市神田山口に三玄窯を築窯、以後、全国で個展を開くようになります。それから、数々の受賞を重ね、創作意欲が途絶えることがなかった中里重利は2015年に腎不全により福岡市内の病院で亡くなりました。

晩年に中里重利が残した「私は焼き物のことしか知りません。」という言葉の通り、寝ても覚めても焼き物のことしか頭に無かった中里重利の作品はどれも、今まで培ってきた技術と美意識が織り交ざり、新たな造形美を感じさせてくれる作品となっております。

今回、ご紹介したお品物の黒唐津(くろからつ)とは黒色の釉薬のかかったものの総称です。鉄分を多く含む岩石を砕いて、土灰釉(どばいゆう)に混ぜたものや、胎土に鉄分が多く、釉色が黒味がかかるもの、鉄分の多い泥を化粧がけするものなどさまざまな製法があり、数多くの窯で焼造されてきました。鉄分の量は酸化の度合いで漆黒色から、柿色まで幅広い変化がありますが、いずれも黒唐津と呼ばれています。

今回のお品物は中里重利の代表的な唐津焼の茶碗であり、黒唐津という希少な作品であったという事、作品自体の出来が良く、専用の木箱もありましたので、今回の評価となりました。
共箱がない場合や状態によっては価格が変動致しますのでご了承下さいませ。

緑和堂では、中里重利の作品の取り扱いを強化中でございます。
もちろん、それ以外のお品物も取り扱い可能ですので、ご自身のコレクション整理やお片付けで出てきたお品物等ございましたら、是非お気軽にお問合せ下さいませ。
お客様からのお問合せ心よりお待ちしております。

 

愛知県名古屋市天白区の出張買取のご案内

の最近の買取実績

査定・鑑定料、出張費すべて無料
お気軽にご来店・ご相談下さい。

フリーダイヤル 電話受付時間 11:00~18:30(水曜定休)

他店でご満足できる値段がつかなかったお品、価値があるかわからないお品など
確かな鑑定眼を持つ鑑定士が高くご評価させていただきます。

  • メールでの無料査定・お問合せ
  • LINEでの無料査定・お問合せ