皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回、ご紹介致しますお品物はこちらになります。
徳田 正彦(三代 徳田八十吉) 作『ぐい呑』でございます。
徳田 正彦とは、三代 徳田 八十吉が三代目を襲名する前のお名前になります。
三代 徳田 八十吉は九谷焼の陶芸家で重要無形文化財保持者(人間国宝)でもあります。
従来の山水・人物・花鳥風月を描いた九谷焼の概念を取り払い、色のグラデーションのみで作品を仕上げる技法、「彩釉(さいゆう)」を生み出しました。
三代 徳田 八十吉の作品は、人間国宝になられてからの方が買取価値が高くなります。
同じぐい吞み作品であれば、美品の場合10万円前後での評価額となります。
今回は人間国宝になられる前の作品であり、人間国宝になられてからと比べると相場は低くなります。
また、作品が大きかったり、グラデーションの色がカラフルであったりすればお取引価格は高くなりますが、今回は落ち着いた色合いの作品の為、それもまたお取引価格が下がる要因になります。
通常であれば5,000円前後が相場となります。
しかし、お客様が大切に保管されていたので作品の状態は良好でした。
思い入れもある作品だったようで、少しでも高く買い取ってほしいというお客様のお気持ちに応えるべく、上記の評価額となりました。