皆様こんにちは、緑和堂東京支店です。
本日ご紹介するのは、高光 一也 作の油絵2点 「朝のセーヌ湖畔のカフェテラス」「ペルシャ壷のパンジー」です。
作者の高光一也さんは、石川県金沢市生まれの洋画家で、戦後日本の洋画壇を代表する画家の一人として活躍しました。また金沢美術工芸大学教授、石川県美術文化協会理事長・顧問、石川県美術文化振興協議会委員などを歴任され、石川県の美術教育の発展などにも尽力した。地元愛のある石川洋画壇の代表的存在です。
高光一也さんは、健康美あふれる女性像や風景画、バラなどの静物画を描きます。活躍した時代が美術業界のうねりの渦中にあり、写実を根幹として描きながらうねりに合わせモード的な要素も取り入れ、描くスタイルの多彩性も特徴の一つと言えます。
今回の作品2点は、風景画と静物画の作品で、風景画の方は少しぼかしたような描き方をしており、静物画は、対象が大きいという理由はありますが、比較的はっきりと描かれており色彩もくっきりと分かれているように感じます。どちらの描き方が良いというわけではなく、どちらの描き方をしても高木一也さんの描き方であり、高い技術を用いて描かれている作品は多くのファンを魅了しています。
今回の作品は、状態も良好で、絵画のサイズも中型であったこと、作品のモチーフも留学経験あるフランスの風景画と、色とりどりの花(パンジー)でしたので上記の取引価格となりました。