皆様、こんにちは。 緑和堂 京都本店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は『螺鈿 刀掛け』になります。
こちらは滋賀県甲賀市にお住いのお客様よりご依頼をしていただき、お譲り頂きましたお品物になります。
現代では刀は鑑賞用として用いられるものですが、その際に刀掛けが必要になります。
実は日本刀を刀掛けに飾る際にはルールがあることをご存じでしょうか?
刀は柄が向かって左側にくるようにします。そして刀の表が前になるようにします。刀身の柄の部分に銘が彫られているのですが、それがある面が表と覚えておくとよいでしょう。
また太刀なら刃が下向きで打刀なら刃が上向き。上段が脇差で下段が刀。
このようにルールがあるのですが、もし興味を持たれたら是非調べてみてください。なるほど、と納得できるかもしれません。
今回のお品物は螺鈿細工が施された刀掛けです。
螺鈿が各所に施され、とても華やかな印象を与えます。
佇む二人の人物。主人と付き人は松の木や木石、草花に周囲を囲まれ、開けた場所から、雲の合間を飛ぶ鳥たちを見上げます。主人は鳥や草木に風雅を感じているかもしれませんが、付き人は早く進んで休みたい、そう思っているかもしれませんね。
細かな螺鈿細工と全体の状態から、今回の評価となりました。
緑和堂では、刀掛けを始めとした刀剣や刀装具類、螺鈿や蒔絵などの細工物のお品物を強化お取り扱い中でございます。
もちろん、それ以外のお品物も対象ですので、ご自身のコレクション整理やお片付けで出てきたお品物等ございましたら、是非お気軽にお問合せ下さいませ。
お客様からのお問合せを心よりお待ちしております。