皆様、こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
本日は浜田直随作『頭 小物入れ』をご紹介させていただきます。
浜野直随は江戸時代中期から後期の装剣金工家です。
浜野派の初代浜野矩随(のりゆき)の下で弟子として学び、20歳の時独立して江戸浅草に開業をしました。浜野派とは、浜野政随(まさゆき)を祖としており、矩随や直随などの弟子を育成してきた町彫りを代表していた流派です。町彫りは室町時代から江戸時代にかけて将軍家に仕えていた後藤家以外の金工が製作する小道具のことです。絵画のような彫刻製作を行ったことから町彫りの始まりとされています。
浜野直随さんの作品として赤銅や四分一を用いており、高彫色絵(裏面から輪郭を打ち出し、表面に図柄を加工する金工作品の基本となる技法)にて人物を彫り入れた作品が作られてきました。今作は頭と呼ばれる装飾金具をアレンジした珍しい一品となります。
評価と致しましては、人気が高く相場価格が高い作家さんの為、箱有の鐔や小柄では数十万円の評価額がつく場合もあります。今作も装飾がとても綺麗で作品自体の保存状態も良かったのですが、専用の箱が無かったことから上記の評価額となりました。
緑和堂では浜野直随さんの作品をはじめ、刀装具を集めております。
作家不明の作品でもご相談ください。
もちろん、刀剣・甲冑の他に掛軸・絵画・陶磁器・茶道具等幅広くお取扱いしております。ご自宅・ご実家の整理でお困りな事等ございましたら、お気軽に弊社緑和堂までご相談して下さいませ。