皆様、こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
本日ご紹介するお品物は『ローマングラス 小瓶』でございます。
まずローマングラスとはローマ帝国時代に作られた、帝国領内で使われていたガラス製品全般のことです。別名「ローマガラス」とも言われることもあります。
そんなローマングラスですが地中に埋まっていることによってとある化学現象がほとんどの確立で起きます。それは銀化現象です。銀化現象と言っても銀になるというわけではなく、ガラス面の表面部が虹色に光る現象を言います。
乾燥や湿度などの条件が揃わないと起きない現象の為、自然現象の凄さを感じることができると思います。この現象は今の技術を持っても人口的に作ることは出来ないのですが、アクリルを用いて現象風のいわゆる贋作を作る人もいるようです。
銀化現象は実際に判断することができ、ガラス面に水をつけることで乾いた状態時、虹色に光輝いていた面がガラス面そのものの色になります。それは表面に溶けた成分に光の反射によって見えていた色なので水につけたことで、反射が抑えられるからになります。もちろん先ほど贋作といったアクリルのものは水につけても銀化現象が起きた状態の見た目のままなので、違いがはっきりとします。
今回のお品物のような小瓶よりアクセサリー類に加工されているもののほうが身近かなと思います。あまり大きいサイズのお品物という印象がないのも、もしかしたら現代のご自宅に飾られるのにぴったりな理由かもしれません。