皆様、こんにちは!緑和堂 京都本店です。
今回、お客様からお譲りいただいた商品は、十代 中川浄益 作「南鐐菓子盆」でございます。
千家十職の金物師として知られる、中川家の十代目として活躍した十代中川浄益は、二十歳前後の頃に満州で酒屋を開業したのち、父である先代が病に倒れたことがきっかけで後を継ぐことになります。
また、第一次世界大戦の特需景気に乗り、中川家の負債を完済したり、先代から続く三井家との関わりを継続し、「黄金の寿海老」や「布袋の置物」を手掛けた名工として知られたりと、中川家の中でも人気の高い人物でもあります。
今回お譲り頂いた南鐐菓子盆は、銀を加工して作られており、浄益ならではの色遣いと木目調の模様が美しい一品で、共箱に経年による多少の歪みはありますが状態も良かったのでこの評価を付けさせていただきました。
緑和堂では、茶道具以外のお品物も多数お取り扱いさせていただいておりますのでお気軽にお問合せくださいませ。