こんにちは!緑和堂大阪支店です。
先日茶道をやられていた先生が引退されたということでご自身のコレクションの一部をお譲りいただきました。
その中でもこれは是非とも皆様にお知らせしたいと思いましたので紹介させていただきます。
平棗ということもあり手のひらサイズの迫力ある棗です。外には大きく鶴の凛とした蒔絵が施されており、内は全面に躍動感のある波蒔絵というどの角度からでも楽しめる作品となっております。
波のきめ細かさから作り手の技術の高さがうかがえます!
淡々斎の箱書はございますが作家の共箱ではないため残念ながら作家を特定するには至りませんでしたがある程度の時代、上位作品であることは見て取れます。
今回のポイントはやはり波蒔絵の細かさにあります。数種類の金を使い分け上手く波を表現している点、また状態が良い点、そして淡々斎の書付がある点、などを踏まえましてこちらの評価となりました。
棗など蒔絵師の中には有名ではなくとも名工が多数存在しております。
作家が分からないから安いなどということはなく、良いお品物にはしっかりとした評価が付きますので是非一度緑和堂にお持ち込みいただけますと幸いです。