皆様、こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
本日ご紹介致しますお品物は、西村龍介 作『古城 リトグラフ』でございます。
西村龍介は1920年山口県生まれの洋画家です。
東京美術学校を卒業し、カワサキ小虎矢沢玄月に師事し日本画を学んでいたのですが、洋画の才能も開花し多くの素敵な作品を残すに至りました。
西村龍介といえば、古城を描く作家としても有名であり、渡欧した際に魅せられたヨーロッパの古城を生涯のテーマとしていくつもの作品を手掛けています。
そこには洋風のテイストだけを盛り込むのではなく、日本画の良さも取り入れながら洋と和をバランスの取れた状態で作品を仕上げるのが特徴です。
作風として今回の作品のように「水面に写る古城」の組み合わせは特に人気があります。古城モチーフを多く描かれる作家の為、古城以外のモチーフの場合は評価が厳しくなることがあります。しかし、油彩で古城モチーフの場合は数十万円の評価がされる場合もございます。
今回のお品物は油彩の作品ではなく、リトグラフの作品になりますので油彩作品とは相場が変わってきます。しかし古城+湖のモチーフで描かれており、状態も良かったことから上記の評価となります。
油彩の場合、湿気の影響でワレやカビの発生し、状態が悪くなってしまい相場が下がってしまうことがございますので管理にはご注意してください。