皆様、こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
本日ご紹介するお品物は、清水六兵衛 作 『赤絵 十六羅漢 急須』になります。
清水 六兵衛(きよみず ろくべい)は、江戸時代中期から続く清水焼の陶芸家になります。
京焼作家として代々続く清水六兵衛。
初代六兵衛(号:愚斎)は摂津の出身で、幼名は古藤栗太郎。京都五条坂の窯元海老屋清兵衛に学び、明和8年に窯を開き以降六兵衛と改めました。茶器や置物などを制作されてきました。
2代六兵衛(号:静斎)は白磁器を多く作成されてきました。3代六兵衛(号:祥雲)古藤六兵衛から清水(しみず)六兵衛に改めます。海外にも作品を出展していきます。4代六兵衛(号:祥鱗)東京国立博物館の蔵大灯籠を作成。5代六兵衛から清水(きよみず)に読みを変更します。6代六兵衛は文化功労者として評価されてきます。7代六兵衛は作陶を中止している際、清水九兵衛として彫刻家活動をされていました。現在8代六兵衛が襲名し活動されています。
今回のお品物に描かれるのは十六羅漢(じゅうろくらかん)。掛軸などにも多く描かれ、縁起のいいとされています。そんな十六羅漢を赤絵にて描かれ、金彩が豪華さを引き立てています。
また、本人作の証でもある六角形の印が共箱に見られ、作品及び共箱の状態も良かったことから上記の評価となります。