十四代酒井田柿右衛門 作 『錦牡丹文茶器』

皆様、こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介いたしますお品物は、十四代酒井田柿右衛門 作 『錦牡丹文茶器』でございます。

「柿右衛門」と言えば、骨董品に詳しくない方でも一度は聞いたことがある名前なのではないでしょうか？
柿右衛門とは、江戸時代から受け継がれる有田焼の名跡であり、柿右衛門窯の当主が代々その名前を継いでいます。
日本を代表するほどの歴史と技術を有している窯元であるため、作品一つ一つが価値あるものとして評価されています。

陶磁器作品は主に御本人が作った作品とお弟子さんなどが窯元で作られた作品の二種類に分けられます。
もちろん御本人の作品の場合は大変貴重であり、相場がとても高額になります。

今回ご紹介するお品物は御本人ではなく、窯元で作られた作品になります。見分けるポイントとして底面に「柿右衛門」という青文字が書かれてあるかどうかです。実はこの青い名前は窯元作品の特徴であり、御本人作の場合は書かれておりません。さらに共箱に「濁手」という文字があれば本人作の可能性がございます。
柿右衛門窯の場合御本人の作品ではないとは言え、人気が高くございます。今回の場合共箱がしっかりと残っていたことや作品の状態がとてもよく、欠品などが無かったことから上記の評価となります。