皆様、こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
本日ご紹介するお品物は、八木一夫 作 『筒花生』でございます。
八木一夫という方は京都出身の陶芸家で、1948年に山田光氏、叶哲夫氏等と共に「走泥社」を結成すると、機能や用途を考慮に入れない前衛的なデザインの陶芸作品を作陶し、オブジェ焼と呼ばれる新分野を確立しました。その後も作風を変えながら、しかし一貫して知性を感じさせる作品を数々発表されています。
八木一夫の作品といえば一般的な焼き物作品(皿や茶碗、酒器など)とオブジェ作品に分けられるかなと思います。オブジェ作品のように代表的な焼き方の場合人気も高く、数百万の評価が付くこともあります。今回のお品物は一般的な作品であることからオブジェ作品と比べると少し低い傾向にあります。しかし作風が半世紀以上経つにも関わらず古く感じさせないのは土にこだわり制作されてきたからかなと思います。
ポイントと致しまして共箱に直筆のサイン及び落款が記載されているので、箱の付属の有無では相場が変わってきます。また作風や状態、サイズによっても相場が変わってきますので、ご不明の際はご相談ください。今回のお品物の場合は一般的な作風でありましたが、箱の付属がございました為、上記の評価となります。