皆様、こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
本日ご紹介するお品物は、浦口雅行 作 『青瓷香爐』でございます。
まず青磁と青瓷(あおじ)の違いの説明と作家のご紹介をさせて頂きます。
青瓷は一般的な磁土を使用しておらず、陶土を使用しているという点が違います。磁土の場合は磁器(青磁)となり、陶土の場合は陶器(青瓷)となります。古くからの作品では青磁としてまとめられていましたが、現在は上記のように分けられています。
浦口雅行は1964年東京都杉並区に生まれの陶芸家です。
1990年国際陶芸展優良入賞、2002年に茨城県芸術祭展覧会特賞受賞、2004年アメリカのニューオリンズ美術館に買上されるなど、日本のみならず世界からも多くの評価をされてきました。
2006年に「青磁 浦口雅行展」を開催し、同年に茨城県陶芸美術館で「現代陶芸の粋」展に出品。2007年「青磁 浦口雅行展2007」の開催、2018年ドイツ エトリンゲン城美術館で行われたドイツ陶芸展に出品など現在も多くのご活躍をされています。青瓷以外にも青瓷黒晶など独自の作品も多数作成されており、青瓷作品以外にも浦口雅行作品を楽しむことができます。
評価のポイントとしては、箱に「浦」の文字の烙印が押され、サイン及びタイトルが書かれております。
今回ご紹介いたします香爐は人気の高い作品であり、伝統的なデザインもありつつ新しい雰囲気も感じられる作品になっているかなと思います。作品の状態が良かったこと、共箱も残っており作品の高さが14㎝ほど御座いましたので、上記の評価となります。