皆さんこんにちは、緑和堂京都本店です。
今回ご紹介するのはエミール・ガレ 作 『サクランボ花瓶』です。
エミール・ガレは言わずと知れたフランス、ナンシー出身のアール・ヌーヴォーの巨匠として知られ、ガラス工芸において高い芸術性と人気を誇ります。
広い視野を見につけて欲しいという父親の意向から高等中学校へ通い、植物学についてかなり専門的に学んだことで、ガレの作品には植物をモチーフとしたものが多くなっています。
また、留学生としてフランスへ渡って来た日本画家「高島北海」と出会い、自然と調和しその中から生まれる美を捉える日本の芸術に深く共感したことで「ナンシー生まれの日本人」と称されるほど日本的な情緒を感じる作品を多く手掛けています。
今回のサクランボ花瓶はたわわに実ったサクランボと、葉脈まで細かく描かれた桜の葉っぱが描かれており、見ているだけで甘酸っぱさを感じてしまうほどの美しい色合いの絵付けが作品の上部、下部に渡ってバランスよく施されています。
ガレの作品はフランスよりも日本での流通がほとんどだと言われるほど日本での人気が高く、今回のお品物も目立った傷や欠けもなく状態も良かったことから上記の評価を付けさせて頂いております。
緑和堂ではガレの作品はもちろん、ガラス工芸や陶器作品まで幅広く取扱いしておりますので、コレクションや遺品などの整理の際は是非緑和堂までお声掛け下さい。