初代 中村 道年 作『黒茶碗』

皆様、こんにちは。緑和堂 名古屋支店でございます。

今回、ご紹介させて頂くお品物は初代 中村 道年 作『黒茶碗』になります。

中村 道年は明治から現在まで続く楽焼の名家でございます。

元は京都にて、四代 高橋 道八に陶技を師事していましたが、全国各地及び朝鮮から中国の窯業地に渡り、その後、名古屋の豪商高松定一の招きにより来名し、
同地にて作陶を開始します。
二代の頃、表千家即中斎より八事窯と命名され現在は五代目が活躍中でございます。

今回の黒茶碗は、しっとりと解けた光沢のある黒に、見込みはたっぷりと大きく、手に取った時にはとても馴染む造形と手取りの重さになっており、見た者を唸らせる圧巻の作品でございます。

初代 中村 道年の作品は、数が少なく希少価値があり、また、作品自体の出来も良く、共箱もしっかりと残っているため、今回の評価額となりました。
共箱がない場合や状態によっては評価額が変動致しますのでご了承下さいませ。