皆さんこんにちは、緑和堂京都本店です。
今回ご紹介するのは『文政小判』です。
文政小判は江戸時代後期にあたる文政2年(1819年)~鋳造された貨幣です。「小判」という言葉はことわざなどにも出てくるように、聞きなじみのある言葉ではありますが、貨幣としての価値は1両となっており寛永通宝などの1文銭4000枚分に相当します。当然庶民の間で流通する額ではなかった為、発行された枚数は少なくなります。
文政小判は、裏面右上辺りに草書体で書かれた「文」の文字で見分けることができる為「草文小判」とも呼ばれます。よく似た物で楷書体の「文」の文字が刻まれている物もあり、こちらは「元文小判」と呼ばれる別の年代の物となります。
今回のお品物は状態は「完品」や「未使用」といった物ではありませんでしたが、日本貨幣協会の鑑定書がついており真贋の保証があるところからも上記の評価としております。
鑑定については日本貨幣協会以外にも海外の鑑定機関(PCGSなど)があり、貨幣の状態をグレーディングした点数が付けられている為、点数の高い物は非常に人気があがります。
また文政小判に限らず、小判には裏面左下に打たれている2つの文字が偶然にも「大」「吉」となっている物があり、そういった物はさらに人気が上がります。
緑和堂では小判などの人気の古銭から流通量の多い古銭まで幅広く取り扱っておりますので、コレクションや遺品などの整理の際は是非緑和堂までお声掛け下さい。